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いつも当社のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2025年10月30日に開催された「びんごデジタルラボEXPO」に参加し、特別講義「ITツールで“楽して儲かる”“儲かる体質”へ進化させる変革とは」に登壇されたフューチャリスト友村晋氏のお話を拝聴いたしました。

本イベントは、地域の中小企業を対象にしたデジタル推進のための展示・講演イベントであり、最新のITツールやDX事例が多数紹介されました。
なかでも、特別講義「ITツールで“楽して儲かる”“儲かる体質”へ進化させる変革とは」で登壇されたフューチャリスト友村晋氏の講演には、大きな感銘を受けました。
講演の中では、組織変革に必要な危機感の醸成と、抵抗勢力への対応策、さらに生成AIを活用した守りと攻めのDX実践まで、現場で直面する課題に即した数々の知見が示されました。
目次
友村氏は、「DXとは単なるデジタル化ではなく、生き残るための組織変革である」と定義されました。そして、その第一歩には“健全な危機感”が不可欠だと指摘されます。
日本では、「今はなんとかやれているから大丈夫」と現状維持に甘んじる企業が多く存在します。しかし、その思考こそが、変化の激しい時代において大きなリスクとなるのです。
DX推進の過程で必ず現れるのが、社内の抵抗勢力です。
「セキュリティが不安」「コストがかかる」といった“もっともらしい”理由で変化を拒みますが、その背景には危機感の欠如があります。
このとき参考になるのが、ハーバード大学のJ.コッター氏が提唱する「変革の8段階モデル」です。
第1段階:危機感の醸成
→ 「このままでは会社が生き残れない」という現実に直面させる。
第3段階:必要性の明確な伝達
→ 感情論ではなく、数字・固有名詞・体験談・一次情報を使って説得する。
これらの段階を踏むことで、抵抗勢力にも変革の必要性を理解してもらい、組織として一枚岩になることが可能となります。
DXの成功には、日々の業務に「具体的な変化」を起こすことが欠かせません。友村氏は、生成AIであるChatGPTを用いた守りと攻めのDX実践例を紹介されました。
守りのDX(業務効率化):
議事録作成・要約: ZoomやTeamsと連携し、会議記録を自動生成。ChatGPTが要点を即座に整理。
社員トレーニング: ChatGPTの音声モードを活用し、面接練習やロールプレイングの相手として機能。
攻めのDX(売上向上):
失注案件の自動抽出: Gmailデータを解析し、過去の案件情報を一覧化。
営業自動化: AIが開封率や反応を分析し、最適なタイミングで営業アプローチを通知。
これらの事例は、単なる便利ツールの活用にとどまらず、経営インパクトを生む変革の武器として生成AIを位置づけたものです。
講演の終盤、友村氏は企業経営の視点として「下りエスカレーターに乗っていないか」を問う重要性に触れられました。
一生懸命に走っても、状況が良くならない。
そんなときは、現状維持ではなく大胆な方向転換や事業再設計が求められるサインです。
「変わらないこと」のリスクを見極め、未来を選び取る判断力が企業には必要とされているのです。
日本は「大人が勉強しない国」とも言われています。変化が早い現代において、知識の更新を怠れば、それは「無知の無知」となり、気づかぬうちに競争力を失う原因となります。
台湾の元IT大臣の言葉にあるように、
「生涯学び続けない人は生き残れない」
という時代がすでに到来しています。
安西工業では、今後も変化に対する健全な危機感を持ち、学びと実践を重ねながら、DXを通じた企業価値の向上に取り組んでまいります。
Driving Successful DX: Urgency, Resistance, and the Power of Generative AI
At the Bingo Digital Lab EXPO held on October 30, 2025, futurist Mr. Susumu Tomomura delivered a compelling talk on digital transformation (DX) as a means of survival—not just digitization. He stressed the importance of cultivating a healthy sense of urgency, warning against complacency.
Referencing Kotter’s 8-Step Change Model, he highlighted how internal resistance is natural but must be overcome through clear, data-driven communication of DX’s necessity.
Mr. Tomomura also introduced practical DX applications using ChatGPT, from automated meeting summaries to AI-driven sales follow-ups. These “defensive” and “offensive” DX examples show how generative AI can both streamline operations and uncover new business opportunities.
Finally, he urged companies to assess whether they are on a “downward escalator”—running hard without moving forward—and called for lifelong learning to avoid falling into “unknown ignorance.”
At Anzai Industries, we take these insights to heart as we continue evolving with purpose, data, and courage.